September 06, 1997

カマドウマ

絵 コトの始まりは、私の姉が「風呂場にコオロギが出た」と報告してきたことである。仕事中だった私は「ベンジョコオロギなんじゃないの?」と答えたのだが、姉はきょとんとした顔をして「なにそれ」なんて笑っている。私が勝手にコオロギにベンジョをくっつけたと思っているのだ。慌てて「カマドウマだよ、カマドウマ」なんて本名を出したのだけれど、ぴんとこないようである。
 まあいいやと思っていたのだが、その後、夜中に台所に行ってみると、なんとカマドウマがビニール袋にキュウリ・ナスの切りクズと共に大切に入れられているではないか。「このベンジョコオロギどうする気なんじゃ?」と母親に聞いてみれば、隣の子供にあげようと思っているというではないか。
 コトここに至って、私は、家族と私の間に意識の断層があることにようやく気づいた。私の家族は誰一人、カマドウマという昆虫の存在について知らなかったのである。私としては少なくとも「ベンジョコオロギ」という俗称は、大変ポピュラーなものだと思っていたし、頻度的にはゴキブリにやや劣るとはいえ出現回数も少なくはないと思っていたので、まさか家族全員知らないとは…。
 とにかく隣のガキがカマドウマを知っていようといまいと、ベンジョに出る洞穴昆虫を与えたとあっては後々禍根が残ると心配した私は、学研の教科事典まで持ち出してこの昆虫がいかにプレゼントに適さないかを説明し、こっそり開放させた。
 しかし、今回の「カマドウマショック」はかなりの衝撃だった。ウチは区画整理で引越をするまで、はっきり言ってたんぼの真ん中に家があったので、私も幼い頃から何度か風呂場でカマドウマに遭遇した。背中は曲がってるし、顔もなんかヤな感じだし、とにかく根性悪そうなヤな昆虫だと思いながら窓から捨てていたのだ。それなのに家中の他の誰もが「初めて見て初めて聞いた」ということは、何十年にもわたって風呂場でカマドウマに遭遇したのは、この家の中で私だけだったのだ!
 ベンジョコオロギ…いつかヤツの知名度を、きちんと調査したいモノである。

By kumi at September 06, 1997
21世紀になってスズキになったマスダのヒトコト

 この後、何人かとカマドウマトークをしたんだけど、「カマドウマは知ってるけどベンジョコオロギという呼び名は知らない」という人とかいて、結構地域差が出たことを覚えてる。
 ただ、我が家ではこれ以来カマドウマが出現しないので、洞穴昆虫の知名度追求はストップしている。誰かアンケートとかとったら教えてクダサイ。

By: kumi at May 25, 2003
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